明日は赤坂でエディ.ヘンダーソン氏のギグです。これを年二回のペースでやるようになって何年になるのかな、6年目くらいかもしれない。勿論彼は大阪でもいくつかのギグをこなしてるし、今回はドラムの大我くんとも一緒にやったりしているのだけど。そのなかでも自分がこの日に肩入れするのは、もちろんコーディネイトをしてることもあるのだけど、このユニットはメンバーもほぼずっと固定していて、タダのセッションバンドではなくなっているからです。エディさんはハンコックと同い年で来年70になってしまうのですが、楽器について言えば60過ぎてから音域が飛躍的に凄くなったんです。それまではハイEから上は結構ギャンブルで出たとこ勝負な感じだったけど、60過ぎてからダブルハイCまで意識的に狙うようになったんです。円熟したスケールの大きい表現力は素晴らしいの一語に尽きるし、リズムセクションも素晴らしいのです。手前味噌だけどこれは胸を張って言えます。
日本の活字ジャズジャーナリズムは死んだ人の過去のレコードばかり持ち上げて、今素晴らしい仕事をしているベテランをそういう過去の巨人と比べて小僧っ子扱いみたいに未だにするし、ちょっと見てくれの良い内外の若手を歌謡曲でアイドル売るようなやりかたをするので、今本当に実力のある人の情報が実に少ないんです。例えば国内での大規模なジャズフェスなんかで顔になる人なんてのは、もう30年くらい前からあんまり変わってないでしょう?ハンコックとかコリアとかサンボーンとか(笑)。プロモートする人達は自分の好きな物だけを呼び続けているだけで、音楽全体を見渡していないからこういうことになる。こうした人達ですらもう日本では消費されきってるというか飽きられてるわけで。
エディさんの日本での知名度は低いかもしれない。でも現存するジャズトランペットの世界では最高の一人であることは間違いないです。
VSOPで、ハンコックはエディさんと一緒にやったMwandidhi Bandを"Finest"と表現しましたよ(フレディとかが居た方は"Best"って言ってたけど)。Mwandidhiはエレクトリックでしたが、実は編成的にはSpeak Like a Childと同じであって実際にToysとか良くやってたんですよ。ああいう叙情的なハンコックの世界をやれるのがエディさんだった、ということです。言いたくないけどもう長老の一人ですから。でも長老がこんなに吹けるってのが凄いんだよなぁ。
ま、百聞は一見に如かず、ということで。
Eddie Henderson Tokyo Quartet
Eddie Henderson(tp, flh), Jonathan Katz(p), 安ヵ川大樹(b), Tommy Campbell(ds)
@赤坂ビーフラット
MC4,500(当日電話予約も可)、当日5,500